妊娠中の経過 青黛注腸とペンタサの坐薬で乗り切る 

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ここでは妊娠中の潰瘍性大腸炎の経過を週数ごとにまとめてみました。さすがに潰瘍性大腸炎患者が妊娠するといろいろありました。^^;
妊娠中に大腸内視鏡検査を2回も行いましたよ。特に妊娠初期は腹痛も多く心配ばかりでした。痛みに耐え、ひたすら耐えることが多かったですが、 かわいい我が子のためなら!と母は頑張れるものです。

妊娠週数 妊娠の症状 潰瘍性大腸炎の症状など

妊娠初期 潰瘍性大腸炎と体調の様子

妊娠4週 妊娠5週
眠気があり昼寝をしてしまう なんとなく気持ち悪い 切れ痔になってしまう 排便時の肛門入り口あたりの激痛が死ぬほど痛い
妊娠6週
気持ち悪さが増し何をしていても辛い 左下腹部腹痛、粘液量がじゃっかん多くなっているような
妊娠7週
ご飯が作れなくなる。腹痛ときどき
妊娠8週
つわりピークの頃でほとんど寝たきりでグダグダ 妊娠すると腸の動きが悪くなり便秘気味になる人が多いようだ。それなのか便は2日に1回だが大腸炎が悪化気味 粘液多し 微熱あり
妊娠9週
腹痛が頻繁にある。子宮なのか大腸なのかわからず不安な日々を過ごす 切れ痔の肛門の痛みがなくなる。大腸炎の下痢がひどく腹痛が辛い 便が細くなる
妊娠10週
頭に血がのぼりいつも重い 脳の血管でも切れそうな感じ 気持ち悪さ、胸のしめつけられ感、頭痛もありしんどい 灰色の粘液が1週間つづく じゃっかん血の量が増えたような

妊娠11週
ご飯がだんだん食べれるようになる 粘液のみでるようになる。(TOT)

妊娠12週
右下腹部痛 不快だった口の苦味がなくなってくる つわりがようやくおさまった時
ついにセイタイを再開する。口からほんの少量だけ。

妊娠13週
力むと薄い血だけでるようになる つまり下血的な症状。セイタイの効果があまり感じられない ピリピリした腹痛 歩くと腹痛にひびいて痛い

妊娠14週
胎動が始まる 体調は悪い しんどい 肛門の奥に痛みあり 鈍痛がたびたび襲う


妊娠15週
だるい 突き刺す腹痛が多くて横になっていることが多い 肛門の奥の痛み、突き刺す腹痛が多い  セイタイ注腸に変更

妊娠16週   同上 下血(薄い血の水)がまだでる 肛門痛続く

妊娠17週 妊娠18週 妊娠19週

胎動が激しい 赤ちゃんは元気ということがわかって嬉しい。
夜、寝付きが悪くなる。お腹も重たくなってきた。膣の痛みがときどき チクチク ズキンといった感じ 2週間注腸を続けて効果が感じられたころ。粘液が減り下血しなくなる。便に血はついている。
肛門の奥の痛みが一日中ある 数秒の鈍痛だが、数十分おきに痛みがある 直腸ガンか?

妊娠20週

子宮筋腫変性痛発生か 腹部の激痛に襲われる。腹筋を使うことができない。痛くて歩けない。寝返りも激痛。お腹を丸めてやっとトイレに行ける感じ。痛みは3日程度で収まる。第一子の時も子宮筋腫変性通で1週間痛みがあり入院したことがある。時期も妊娠5,6ヶ月で同じ。 肛門奥痛が続く

妊娠21週 子宮筋腫変性痛が弱くなる。

妊娠22週  おへそ周りがズキズキ痛む

妊娠週数 妊娠の症状 潰瘍性大腸炎の症状など
妊娠23週 子宮筋腫の近くに胎盤があり、出産時危ないかもしれないと言われる。早期胎盤剥離や、癒着胎盤、大量出血など・・・(^_^;) 胎児の大きさは580g 妊娠6ヶ月で大腸内視鏡を受けることに。肛門の奥痛が続いているのと前回の内視鏡から1年経過していたため。
内視鏡検査の結果、肛門すぐ上、直腸下部の炎症、出血、粘液が多く見られる。腫瘍マーカーCEAは正常、CA19-9は50 基準値超だが、子宮筋腫や妊娠などでもあがるため心配ないとのこと。
ペンタサ坐薬1gを毎日1回使用することになる。
妊娠24週 血が見えなくなったようだったがやはり時々出血。
妊娠25週 サロファルク注腸2gも、6日間やる。
妊娠26週
妊娠27週 夜中 左太ももつけ根の上に激痛が起きる ペンタサ坐薬をいれるとき、肛門の内側に激痛が走る。切れ痔なのか、UCの炎症に関連しているのか不明。。。
妊娠28週~31週 ペンタサ坐薬を続ける
病状は同じ 1日1回普通便 血がみえる
セイタイを少量服薬したりしなかったり。
妊娠32週 足がむくむ 靴がパンパン。幸い1日だけでおさまる
妊娠33週 ペンタサ注腸に切り替える  病状は同じ 1日1回普通便 血がみえる 血が見えないときもあり。
妊娠34週 久しぶりに血がポタっと垂れる(私にしては多い出血) 1周間市販のステロイド入りのボラギノール坐剤を使用する
妊娠35週 妊娠中2回めの大腸内視鏡検査を実施 医者には出産が終わってからのほうがよいと言われるが、産後は忙しいので。結果は直腸すぐ上、肛門付近に炎症があるだけで特に問題なしとのこと。
妊娠36週~37週 セイタイ注腸に変更する 1日1回普通便 あまり血はみえない
出産 産後は授乳のため薬やセイタイは使わず。1日1回普通便 あまり血はみえない。排便時切れ痔の痛みがある
産後1ヶ月 妊娠中悩まされた肛門の奥の痛みがなくなってきたようだった。
産後から 硬い便になり、切れ痔の痛みがある。柔らかい便の時は血がみえないが、硬い便のとき、排便に時間がかかると(力むと)は血がでる感じ。産後、なんとなく症状がよくなっているような気がする。やはり妊娠中はホルモンの関係で悪化し、産後は落ち着いてくるのだろうか。
産後2ヶ月 肛門痛なし。排便が2日に1回になるとますます硬い便で辛い。
産後3ヶ月 肛門痛なし。硬い便が多い。血はあまり見えない

妊娠出産を振り返って

子どもを授かり無事に出産までたどりつくことは奇跡です。たとえ病気であってもあきらめたくなかったし、あきらめてほしくないです。親には反対されたけど、子どもはなにものにもかえることはできません。妊娠出産できる年齢も限られています。

私の場合少量の血がずっと続いているときに妊娠しましたが、それから少し悪化したとはいえ、入院が必要になるほどの悪化ではなく日常生活が普通に送れましたのでましなほうでした。しかし妊娠初期の頻繁な腹痛は大腸なの?子宮なの?と毎日不安は絶えることなく続きました。この不安が一番つらかったです。初期は腹痛で横になっていることが多かったです。ただ毎日「赤ちゃん生きていて!」と祈るような日々でした。

妊娠中の大腸内視鏡検査はやはり胎児への影響が気になりますが、心配を抱えたままでいるのが嫌だったので行いました。2回とも当日の浣腸を使用し、下剤は飲みませんでした。下剤を2L飲まないのはとても楽でしたが、浣腸されたあとの便意を数分我慢しなくちゃいけないのがかなり脂汗がでるほどやばかったです。(笑)

潰瘍性大腸炎が妊娠中悪化してもしなくても、産後悪化してもしなくても こどもを早く授かりたい、出産したいと思ってましたので、自分になにが起こってもいいやと思っていました。こどもを両手で抱き、こんなに幸せなわたし、潰瘍性大腸炎、ありがとうって言ってもいいです。どうか、妊娠中に悪化し、へこたれそうになっても強い気持ちを持ち続け、我が子を手にするまで潰瘍性大腸炎に負けないで頑張ってほしいと思います。