妊娠中 注腸とペンタサ坐薬 (潰瘍性大腸炎 セイタイ 青黛のおかげで生きてます )

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妊娠中の経過 青黛注腸とペンタサの坐薬で乗り切る

流産後の第2子妊娠後、大腸の状態は少し悪化しましたが、青黛以外の西洋薬は使いたくなかったから青黛(セイタイ)で乗り切ろうと思っていました。まずステロイド系は妊娠初期は絶対避けたかったし、ペンタサなどの薬を使ったとしてもどうせこの炎症を食い止められないだろうと思い込んでいた部分もありますがね。しかし途中からペンタサ坐薬のお世話になったりいろいろ他の方法を試したり。
ここでは妊娠中の経過をたどってみます。しんどくてへこたれそうになっても我が子のためなら!と思えば乗り切れます。母は強しだと思います。

妊娠前の状態

妊娠希望のため、青黛、西洋薬一切服用していませんでした。流産してしまった時も半年くらい前から中断してましたし、その後も妊娠希望だったため、通算すると1年近くセイタイは飲んでいなかったでしょうか。腸の状態は毎日1回普通便、ときどき血がわずかについている、粘液あまりなし、腹痛なし、下痢なし、といった軽症分類の症状が1年くらい続いていたと思います。

再度の妊娠発覚

妊娠発覚と同時に切れ痔になってしまう。(^_^;) 肛門入り口付近の痛みと鮮血がポタポタ5滴ほど落ちギョットする。排便時の肛門の激痛が1ヶ月続く。これは本当に飛び上がるほどの痛みでした。自分では切れ痔だと思うのですが、UC患者の場合本当に切れ痔なのか腸からの出血なのか見極めるのは難しいところ。しかし肛門のヒリヒリしたいかにも切れたような痛みがひどかったので坐薬や塗り薬をもらいに医者にいったのですが、そのあとすぐ妊娠したことがわかったので結局薬は一切使いませんでした。排便時の肛門の激痛が1ヶ月も続いて本当にしんどかったです。

妊娠してからにわかに悪化する

妊娠初期だけはどんな薬も生薬も避けておきたいという決意のもと妊娠12週まで何も飲まないで粘る。 しかし 頻繁な腹痛、ガス増加、粘液増加、出血にわかに増量し、つわりもあってへとへと、しんどい・・・・・。Y(>_<、)Y やっぱ悪化するんだなー。といっても便は1日1回普通便で軽症のうちだけど。
自分の不健康が妊娠の継続に悪影響を与えかねないと自己判断し、セイタイを再開する。ほんの少量だけ口から飲むが効果が感じられない。量が少なすぎるのか?発症当初はセイタイは抜群に効果あったが、最近はあまり効かないのだ。効きにくくなっているというのが実感。
少し力むだけで直腸あたりからか血の水(薄い血)がでてくる。大腸弱ってるな~・・・・ (´д`lll)
直腸あたりの炎症の場合、ペンタサでもセイタイでもなんでも届きにくいわけで、注腸という手段があるわけですが、そんなわけで セイタイ注腸に変更してみることに。セイタイ注腸後、便が2日に1回になる。私は毎日でる人なので1日でもでないとすごいお腹が不快感。おなかが張って苦しい・・・・(x_x;) 粘液が少なくなり、血の水もでなくる。しかし便には血がついてます。注腸しないと粘液が増え、血の水が再び。

セイタイ注腸で少しましになった気がしたのですが、肛門の奥の痛みに悩まされます。妊娠4ヶ月半ばから肛門の奥に鈍痛のような、引きつるような、ズキズキというような経験したことのない痛みがはじまりました。突発性肛門痛? 妊娠に関係するものなのか、それとも直腸の痛みなのか。直腸癌が進行すると肛門の奥に痛みを感じるという人もいるようで・・。しばらくしたら治まるかと思っていたが結局肛門の奥の痛みはずーっと続きました。

妊娠中の大腸内視鏡検査とペンタサ坐薬、サロファルク注腸の使用

妊娠してから肛門の奥の痛みが日に日に増え、直腸の痛みなのか、肛門なのか、子宮と腸の癒着の痛みなのかはっきりさせたかったので、妊娠6ヶ月に大腸内視鏡検査を受け、結果直腸下部の炎症が多いことがわかる。医師からペンタサ坐薬 ペンタサ坐剤をすすめられる。
セイタイ注腸は中断し、ペンタサ坐薬1gの使用開始。 1週間ほどで血が見えなくなったような気がしましたがやはり時々わずかに出血。サロファルク注腸2gも手持ち分だけ実施。なんとなく便に血がつくのが減ったような・・・でもたまに血をみます。(^_^;)
日本ではまだペンタサ坐薬はでていないようなので海外ってすすんでいるのか?それにしても薬代が高い。ペンタサ坐薬 3週間分、21個でずばり1万円くらい。日本だとペンタサ注腸1gの薬価は870円、3週間分21本処方されたら18270円だが、3割負担で5500円だもんね。保険がきくからやっぱ日本ていいよねえ。
朗報! 2013年6月11日のニュースで、 杏林製薬 潰瘍性大腸炎治療薬ペンタサの坐剤を発売 したそうです。ペンタサ坐剤1g 350円くらい。350円×30日=10500円 3割負担だと1ヶ月分3150円くらいかな。

ペンタサ坐薬の長さは3センチくらい。一見錠剤みたい。硬くてすべらないので、入れにくい。坐薬の形していれば少しは入れやすいのになあ・・・。

海外でもpentasa, mesalazine, Aminosalicylicなどの言葉は医師に通じましたよー セイタイはindigoとかchinese medicine, herbalとかね、なかなか表現するのが難しいです。(笑)

妊娠中の大腸内視鏡検査について

妊娠中の大腸内視鏡検査を受けるか受けないか迷っている妊婦さんは多いようですね、便潜血検査が陽性だったとか、血便が続いていたり、急に便秘がひどくなったり、もし悪性腫瘍があった場合出産後まで延ばしたら、大腸癌が進行してしまうのでは?と心配している方も多いようです。
持病がない方で便潜血反応が陽性だった場合、時期をあけてもう一度便潜血検査をしてチェックするのがいいと思います。
病院に行かなくても大腸癌検査用の便潜血キットで2日 採便容器に便を少量採取し郵送します 。

実際、妊娠中に大腸内視鏡検査をすすめる医師はあまりいないようです。検査前の下剤の服用や、鎮静剤をうつこと、そして検査自体が子宮の近くの腸ということもあってやはり母体に負担だからです。
しかし妊婦さんの不安は解消されません。出産後までずーっと引きずったまま。これも辛い。
だから私は妊娠6ヶ月と妊娠9ヶ月に、2回大腸内視鏡検査を受けました! そのうち1回は海外で。日本だったら即受けていたと思いますが、さすがに海外だったので悩みました。いつものように意識がある中での検査なのか、全身麻酔なのか、段取りがわからなかったため、また費用のこともありました。

負担を軽くするためにS状結腸までの内視鏡をすることにしました。この場合前日の食事制限などは不要。当日の朝も普通に食べました。朝は普通便が一回でていましたが、病院について浣腸100mlくらいのものを看護婦さんにうってもらうと小さな便がでて、さらにもう一本浣腸をうつとほとんど水だけがでてきました。あっという間に腸の中は綺麗になりました。これには驚き。
しかし2本目の浣腸をうったあと、今にもお尻からでそうで必死の形相でトイレに駆け込みました。(笑)いつもの1Lの下剤のほうが、トイレに行くときは余裕だったのに! ちょっと2本目の浣腸のビリビリくる感じはしんどかったけど、あっというまに終わるのでまたS状結腸内視鏡検査やりたいかも。

そして気になっていた鎮静剤ですが、ドクターにできるだけ少なくしてほしいとお願いし、ドクターもわかっていたようで、ほんのちょっとだけ注射されました。意識もあり、モニターも確認でき、納得の内視鏡検査でした。検査後、胎動もあり赤ちゃんが元気ということがわかって一安心でした。
あわせて腫瘍マーカーも念の為受けました。CEAとCA19-9です。どちらも大腸癌に関連したマーカー。(腫瘍マーカーについては下記参照)
ということで、検査を受けて本当によかったと思います。不安も解消されました。
妊婦の大腸内視鏡検査、迷っている方は精神的によくないので直腸だけや、S状結腸内視鏡検査だったら浣腸だけですむので負担は軽くなります。