原発事故が起こってから放射線量や放射性物質にとても敏感になりました。
マレーシアの自然放射線は
自然界に存在する自然放射線は地域によって大きく差があります。
マレーシアも日本と比べると高い値ですが、もともとその地に住んでいる方がいて、そこで昔から暮らしてきて今に至るわけで、チェルノブイリ事故後のように、急激に健康被害が増加したとか(白血病、心臓病、突然死、甲状腺ガン、etc)、
甲状腺がんのこどもの割合が多いとか、先天性奇形が多いとか、そのような事象はありませんのでそこまで神経質に考えなくてもいいのかなと思います。
その国で以前何があったか、現在、そして未来どうなっていくのかを調べるのは大変重要なことだと思います。
マレーシアで測ってみました。
マレーシアの空間放射線量
クアラルンプール バングサー コンドミニアム・建物の中 0.3~0.4μSV/h
クアラルンプール KLCCの中 0.2~μSV/h
クラナジャヤ 公園 0.15 μSV/h
クラン 街なか 0.13~0.3μSV/h
スバンジャヤ スバンパレード道路、建物中 0.25μSV/h
スバンジャヤ コンドミニアムの中 0.3μSV/h
スバンジャヤ サンウェイピラミッド 建物の中 0.24μSV/h
建物の中が若干高めにでます。建材に含まれているものが原因かなと思います。空間線量計測はこれからも続け、データを増やしていきたいと思います。
マレーシア レアアース精製施設 放射能問題 放射性物質
オーストラリアのライナス社がマレーシアの パハン州 クアンタンに世界最大のレアアース工場を建設しました。 ライナス・アドバンスド・マテリアルズ・プラント(通称LAMP)。
オーストラリアで採れた鉱石をわざわざマレーシアに運んで加工するのです。自国でやればいいのにねえ・・・。クアンタンとクアラルンプールは260kmの距離です。
稼動が始まれば世界の需要の約3分の1を満たすといわれ、世界のレアアース貿易の市場構造に大きな影響を与える模様。
しかし レアアースを精錬する際には大量の放射性物質が排出され環境破壊を引き起こします。河や海を汚染することが予想されるのです。
2012年2月には地元住民らの大規模反対集会があり、 マレーシアでは異例の3万人が集まったとそうです。放射能汚染に対する懸念から反対運動が激化していますが、2012年6月に マレーシア国会の特別委員会は安全性に問題なしと政府に報告。
2012年11月にはオーストラリアからマレーシアにレアアース鉱石が到着・・・。そして11月下旬に操業を開始したとニュースで報道されました。うわー やめてー・・・
皮肉なことにここで 生産されたレアアースの大半は日本に輸出されるようで、この操業開始の報道に日本は安堵したと・・・
結果として日本のレアアース産業、日本のスマートフォンがマレーシア住民を苦しめることになります。
そもそも、今回のライナスの工場をめぐる騒動の原因は、事前に地元への十分な説明が行われなかったことにあるが、遠因は日本が作ったものでもある。1980年代初め、三菱化成(当時)は、現地資本と合弁で、クアラルンプールの北イポーにあるブキメラ工業団地に精製工場を設立し、日本向けのレアアース生産を始めた。プロジェクトはマレーシア政府が主導したもので、日本政府も積極支援したが、残土から放射性物質のトリウムが検出され、周辺住民から健康被害の訴えが出される事態となり、操業停止を求める訴えが起こされた。
その後、廃棄物の保管庫などが整備され、93年には最高裁で操業を認める判決が下されたが、三菱化成は翌年に事業を断念し、工場を閉鎖した。
三菱化成の合弁会社エーシアン・レアアース(ARE)社の工場とブキメラ村は近く、工場から1キロ圏内に村の大部分が入り子どもたちは工場の周辺で遊んでいたようです。 ARE社は廃棄物の捨て場所をつくらないまま操業を始め、ダンプカーは周辺に廃棄物をどんどん捨てました。その結果、ブキメラ村では急性白血病、先天性奇形、流産死産、の健康被害が顕著に増加しいまなお苦しんでいる方々がいらっしゃいます。
日本の会社がマレーシアにこのような被害をもたらしました。
そしてまたクアンタンのレアアース工場が稼働しようとしています。そしてそこでできたレアアースの大半は日本に輸出される。
日本はスマートフォンを次から次へと生産し、次から次へと機種変更する日本人。まだ使えるのに。私達にできることはなんでしょうか?
まずは電化製品、電気の無駄遣いをやめることから。 あー 人間てなんて・・・・愚かな生き物なんでしょうか。
便利、豊かさを追求してそのつけはいつか自分たちに戻ってくるわけです。
マレーシアの方々ごめんなさい。日本のレアアースのために他国の土地、人を犠牲にするなんて。
生き残るためにやっていることかもしれないけど、地元住民の方から考えれば到底納得出来ないことだと思います。
マレーシアと原発 原発建設予定地は7カ所に
今後マレーシアは原発計画があるようです。
これは注意深く見守っていかないといけないことです。
首相府省が立ち上げたマレーシア原子力発電公社(MNPC)は、ケダ州で1カ所、ペラ州、トレンガヌ州、ジョホール州でそれぞれ2カ所を建設地として候補に挙げているということです。
1カ所目は2021年、2カ所目は2022年の稼働を予定していたようですが、日本の福島の原発事故が起きたので反発も多く、マレーシアのことだから数年遅れたりするかと思いますが、水面下で計画は進行しているようです。
なんとかして原発計画を阻止したい!あと8年。マレーシアが日本と同じ運命にならないように、同じ誤ちを選択しないように・・・・・。
先の事故から学んでほしい、ただそれだけです。
ケダ州 ペラ州
トレンガヌ州 ジョホール州
どこに建設してもそこで原発事故が発生したらクアラルンプール近郊にも相当な被害になることは予想できます。
クアラルンプールと各州まで 200kmとか300kmそのあたりですから。福島と東京も200km。風向き次第でアウトです。
地震や津波の被害がなくても人災によって原発事故は起こります。チェルノブイリの時も操作ミスですからね・・・。
シンガポールなんて、原発計画あるみたいだけど、国土が狭いから事故があったらもう国自体の終わりになりかねない。面積は東京23区ぐらいです。(((゜д゜;)))
シンガポールは福島の事故を受け、リスクが大きすぎるとして原発計画は当面見送る方針になったようです。
国が生き残るには、国民が生き続けるには、まともな考え・予想ができる役人がいないと大変なことになります。