日本で1回目受けようと 考えていたのですが、日本と海外ではA型肝炎のワクチンの種類が違うということがわかったので、すべてマレーシアで受けることになりました・・・。
金曜日の午前中にSubang jaya スバンジャヤの Sime Darby Medical Centre サイムダービーメディカルセンターへ。・・・・しかし! どでかい総合病院に行ったのが間違いでした。^^;
サイムダービーの救急外来でワクチンがすぐに受けれるという情報をもとに行ったのですが、入り口が違っていたことと、受付で通訳さんが呼ばれたこと、通訳さんがこの病院に来て1ヶ月か2ヶ月目だったこと、自分がよくわかってなかったことが重なり、ドクターの診察を受けて、検査して、注射する、という通常の診察コースになりました。(結局サイムダービーではワクチン受けなかったのですが。)
お陰でいろいろ勉強になったので、ぜひ読んでみて下さい。 サイムダービーでの大人の肝炎抗体検査、小児科の予約、、救急外来でのワクチンを受ける方法、町医者との料金比較、日本と海外のA型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチンの違いなど書いてみました。
サイムダービー 地下駐車場から入ったらエレベーターでL1へ。
エレベーターをでたら、outpatient lobby 外来ロビーにとりあえず行きます。
受付 レセプション
日本人だとわかるとすぐに通訳さんを呼ばれました。
日本人は英語がわからない“面倒なお荷物”になっているような感じ^^;
通訳さんが10分たっても来なかったので受付に予防接種はどこに行けばいいか?と聞くと2階に行くように言われました。
ヘルススクリーニングセンターへ。
2階のHEALTH SCREENING CENTRE ヘルススクリーニングセンターで予防接種を受けたいというと用紙に個人情報やパスポートNo.など記入し、1階のレセプションに戻り、データを登録してくるように言われました。
(HEALTH SCREENING CENTRE 平日8時~18時 土曜8時~13時 日曜パブリックホリデーは休み)
そこへ通訳さんがかけつけてくれ、いろいろワクチンについて聞いてもらいました。
大人も子供もワクチン接種だけして帰ろうと思っていたのですが、大人はワクチンを受ける前にblood test が必要といわれ、なんの血液検査?と聞くと、どうも抗体検査ということでした。A型、B型、すでに体に抗体があるかどうか調べるというのです。
血液検査が必要なの?そんな話聞いてないよーと思いながらも通訳さんと一緒に採血ルームへ。
何階か忘れましたがMEDICAL LABORATORY & BLOOD DONOR CENTRE で、採血です。
すぐ隣は献血ルームでした。大きなおじさんが「痛くないよー痛くないよー」と言いながら採血してくれました。笑
そして会計の時にわかったのですが、聞いてた料金もワクチンの料金じゃなくて、抗体検査だけの料金でした。ワクチン並に高かったので、トータルの料金だと思っていたのに・・・・^^;
通訳さんを通してワクチンを受ける前に確認したいことは全部確認していたはずだったのですが、やっぱり外国でのやりとりには限界がありますね・・・
今日小児科に予約を入れておくと明日小児科で大人も子供も一緒にワクチン受けれるということでした。その日は大人の血液検査だけして帰宅。3時間で抗体の検査結果はでるということでしたが、大きい病院内を歩きまわってぐったり、気力もなくなってしまったので明日結果を聞き、大人も子供もワクチンを受けることにしました。
通訳さんはとても人柄のいい方で丁寧に説明もしてくれ、何時間も付き添ってくださってよかったのですが、会計の時に、聞いていた料金が抗体検査だけの料金だと知らなかった、と伝えるととても申し訳なさそうな感じで、通訳さんもよく把握できてなかったようです。通訳さんがいうには「マレーシア人は血液検査しないで受ける人もいますが、でも受けといたほうがいいんじゃないですか?」 ということでした。
翌日抗体検査の結果を取りに行くと、もちろんABとも抗体はありませんでした。
だからワクチン受けに行ったんですけどね・・・汗
昨日の通訳さんもすぐにかけつけてくれ、6階の小児科に行くと、大混雑。土曜の午前中はとっても混むようです。午後診療がないので。日本人のお母さんとこどもも見かけました。
小児科で通訳さんに見せてもらったワクチンの料金表。
大人と子供一緒に小児科でワクチン受けるつもりだったのですが、またそこでいろいろと新事実がわかってきました。
ワクチン代は小児科も救急外来も同じだが、コンサルテーション代が違うということ。スペシャリスト(小児科)にかかるとコンサルテーションが100RM。救急外来だと町医者並のコンサルテーション代ということでした。
しかも小児科では新規の患者はコンサルテーションが倍と言われて、180RM!
はあ!?なにかの冗談でしょう!?(((゜д゜;)))
とだんだんイライラ。 そもそも予防接種ごときで総合病院に来たことが間違いだったんですが・・・。しかも救急外来に行きたかったのに、入り口間違えてスペシャリストコースになっちゃって。
新規はコンサルテーションが倍、と言われてもう町医者でワクチン受けようモードになっていたので、子供だけ救急外来でワクチン受けて帰ろうとしました。早めに受けさせたかったので。
小児科はあきらめて、通訳さんと救急外来の南館に移動。
大きい病院はこういう時間がもったいないです。
南館に行く場合は(救急外来があるところ)屋外駐車場に停めると南館入り口が近いです。
救急外来入り口。24Hやってるみたいです。
どでかい病院なので移動も時間かかります。通訳さんに何時間もまた付き添ってもらってしまい申し訳ない。
パスポートNo.とか記入するのでメモって行きましょう。
通訳さんによれば、救急外来ではワクチン代と上記のコンサルテーション代43RMがかかるということでした。1RM25円計算で1100円ですから妥当ですね。(小児科の新規180RMは4500円だから!)
救急外来で白い用紙に記入し、番号札をとって、5人待ち。「5人いますから、ちょっと行ってきますね、また戻ってきます」と通訳さん。日本人入院患者からも電話がかかってきたりとても忙しいようです。
30分か、40分くらいたって、やっと番号が電光掲示板に表示され、部屋でこどもの身長や体重、熱を測ったりしました。
で、通訳さんが戻ってきました。
開口一番、
「救急外来ではこどもにはワクチン打てないようです」と・・・・
えーーーー ・・・
謝る通訳さん。すみません~ と、また小児科に戻ることに。。。。しかし 土曜日は午前中だけ。時計は12時近くだったでしょうか。結局こどもにワクチンを受けさせることはできずに、町医者で大人も子供も受けようと決めました。恐るべし総合病院・・・・・。無意味な抗体検査にワクチンと同じ料金とられました。しかもわたし貧血気味で血が惜しいのに。。。ガクッ
今回の予防接種やりとりをまとめてみました。
サイムダービーと町医者のAB肝炎ワクチン 料金比較
事前の抗体検査 | 抗体検査 | A型肝炎ワクチン | B型肝炎ワクチン | コンサルテーション |
備考
|
|
サイムダービー 小児科 あるDr. |
大人は必要 | ABで152RM |
119RM
|
40RM
|
新規180RM
常連100RM |
コンサルテーション代は大人も子供もそれぞれ必要。 |
子供は不要 |
–
|
67RM
|
20RM
|
|||
サイムダービー救急外来 |
?
|
ABのMIXのみ 140RM | 43RM | 子供は受けられない こどもは小児科で | ||
A町医者 | 大人必要 |
?
|
120RM
|
50RM
|
?
|
|
B町医者 | 大人不要 |
–
|
110RM
|
40RM
|
?
|
ABのMIXは130RM |
C小児科 |
–
|
–
|
備考欄参照 |
明細書ないので含まれていたのか分からず
|
AB受けた時は165RM、 Bだけの時は65RMでした。 |
2012年現在。 「?」は未確認。もしかしたら間違っているかもしれませんので、事前に確認をお願いします。
コンサルテーション代とはいわゆるドクターによって変わるものです。
サイムダービーの6階小児科では601~608まで8つくらいドクターの部屋があったので、ドクターによってまた違うんでしょうね。ワクチン代は同じだよと、通訳さんが言ってました。しかし、新規のコンサルテーションが180RMとかちょっと無理です。注射打つだけでそんなにとる?(だから予防接種で総合病院いくのが間違い)
専門医スペシャリストと町医者 一般開業医(GP: General Practitioner )ではやはりコンサルテーション違うんだろうな。
医療保険でもスペシャリストとGPは区別されます。GPは年いくらまでカバー、スペシャリストは無制限とか。
A型B型肝炎 接種回数 日本と海外では何が違う? 知っておかなきゃいけない知識
ところでA型B型ワクチンは何回受けるの?A型肝炎ワクチンは日本ではエイムゲン、海外では Havrixハブリックスという異なるものが使われているので、回数なんかも違うようなんです。ちなみに日本では Havrixは未承認です。輸入ワクチンとして扱っているクリニックもあります。
通訳さんが言ってた内容だと、はじめにAB受けた場合だと大人は1か月後にAのみ、半年から1年後にまたAB受け、子供は1か月後の接種がなく半年から1年後に2回目、と図を描いて説明してくれたのですが、
しかし、実際 C小児科で受けた時は
小児 A+B → → →B(1month)→ → A+B(6~12 month) こう説明され、実施しました。
どっちが正しいの?とネットで調べてみるとどうやらサイムダービーの通訳さんの言っていた内容がちょっと違ってたようです。あらら^^;
◆B型は 3回接種(0,1,6ヶ月) で小児科Cで実施したのと同じ。
◆A型は ワクチンが違うため、日本(エイムゲン)だと 3回接種 接種方法 は 初回、2~4週間後、6ヵ月後 抗体持続期間(3回接種後):5年
海外(ハブリックス)だと2回接種。 1回接種で約14日後に抗体がつき 抗体は約1年間持続、6~12ヶ月後に追加接種をすると抗体は約20年持続 。 ハブリックスほうが優れているような・・・。
日本でも品川イーストクリニックのようなところだとハブリック扱っています。ABのMIXタイプ Twinrix や、A型と腸チフスの混合 Hepatyrix なんてのもあるようです。
エイムゲンとハブリックスの互換性はあるか?
日本でA型肝炎の予防接種を受け、海外で追加の接種を受けようとしている場合はワクチンをはじめからハブリックスにする必要があると思います。 日本産のエイムゲンとHavrixの互換性はまだよく検討されていないとのこと。
エイムゲンで初回受けた場合は次回日本に帰国時追加の接種をするか、海外で日本製のワクチンを扱っている病院を探すとか骨が折れそうなことをするのもちょっとね・・・、
日本のB型肝炎ワクチンはなぜ任意?海外では強制接種
「現在、B型肝炎ワクチンは日本では任意接種ですが、1992年にWHOはすべての出生児にB型肝炎ワクチンを接種することを推奨しました。その結果、2009年までに世界177ヶ国で、生後0ヶ月から、または、生後2ヶ月から、さらに国によっては思春期の小児に対しても、定期予防接種として接種されています。 」小泉重田小児科のHPより
と、信じられない事実。(((゜д゜;))) なんで日本てこうなんでしょう? 日本では任意。これにはマレーシアのドクターは目を大きく見開いて驚いてました。はじめ信じてもらえませんでした。そんなはずないって。(笑)
B型肝炎ワクチンは B型肝炎ウイルスによる感染症を予防し 世界初の「がんを予防するワクチン」なのに・・・・
日本て進んでいるようで遅れているところもあって特に医療面、薬事の部分は認可が遅かったりしますよね。慎重というか。。
今回日本でA型を受けようとしたとき、ワクチン不足で、いつ入荷してくるかわからないとか言われました。しかもA型は1万円近くしますよ日本だと。
マレーシアで受けてみて現地で受けたほうが、安いしワクチンが足りないということもなく、簡単にあっさり受けれました。けっこうおすすめです。
今回の経験から
★サイムダービー(総合病院)ではスペシャリストと救急外来ではコンサルテーション代がかなり違うこと。
★ 大人はA型B型の抗体検査(血液検査)が事前に必要なクリニックがあること。子供は不要。
★ 大人と子供ではワクチンの量が倍違うので料金も倍違うこと。
★A型は日本と海外ではワクチンの種類が違うので接種回数も異なること。
★海外だとほとんどの国はB型ワクチンは定期接種になっているので、B型肝炎のワクチンをこどもに受けさせたいと言うと、「もう生まれたときに受けているはずだ、」 と医師に言われ、「日本ではこういうわけで、任意接種なんです」と必ず必死の説明が必要になること。(笑)
などいろいろわかりました。
サイムダービーでワクチン受けるときは救急外来に直接行くとスムーズです。 いや、私も行くはずだったんですが、なんでこうこうこういうことになってしまったのか・・・・悔やまれます~
ワクチンは大人だったら町医者、こどもだったら街の小児科がおすすめです。