静岡へお義父さんたちとでかけることに。竹細工を教えてもらえそうです。
久しぶりに乗る新幹線だなー
小さいころはよく新富士まで行きました。
気持ちいい秋晴れで富士山が何回もきれいな顔をみせてくれました。
駅に到着するとだんなさんの足跡をたどるように小学校や歩いて通った道を見て回りました。
小学校は数年後に統合されてしまうらしいです。残念・・・
だんなさんの昔住んでいた家
いまにも崩れそうですがまだ残っていました!
古くなっても崩れそうになってても昔の家が残っていると懐かしくて思い出に浸れるしいいよね。
周りの家は近代的、現代的ですので、これほどボロボロのおうちはさすがに目立ちます。
五右衛門風呂や母屋から離れたところにあるぼっとん便所なんかは昔の家らしいです。
言うなれば・・・がばいばあちゃんの家に似てます。
だんなさんはこんなところで育ったんだ・・・・・・としみじみしました。
それから竹細工工房があるところへ移動。
そして話で聞いていたドラム缶風呂を発見!!玄関の目の前です。
真下に薪をいれてガンガン燃やすと天然お風呂のできあがり。
寒空の中このドラム缶風呂に入って・・・想像してみました。ピンと張り詰めていて澄んだ空気、頭上には暗闇の中に輝く星達、民家から立ち上る遠くに見える煙を見て・・・誰の目も気にすることなく・・・ それは至福のとき?
でも女性はやっぱし人目がありますから入らないほうがいいとのことです。
お義父さんもすだれを垂らして入るのだとか。
でも今にも崩れそうなブロックの土台・・・これは危ない!
ということで翌日新しい土台を作ることに。
囲炉裏を発見! うわー 家の中で火を焚くんだー 家は燃えないのかな~(素人の無駄な心配)
家の中に薪が積まれたお部屋があるのがすごい・・・
奥にいくと煙突のあるレトロなストーブを発見、こういうの見るのは学校の時以来だ。
夜にお客さんがくるのでお義母さんとおでん作りを開始。
(おでん作るのは私2回目・・・いや、勉強になりました)
おでんてコンソメ味があるって知らなかったんですが、、ぜひ食べてみたいです。
今回はコンソメじゃなくて普通のお出汁で作ることになりました。
こちらのはんぺんは白じゃなくて黒いものをはんぺんて言ってました。つみれのような色です。
私はひたすら大根の皮をむきむき、芋の皮をむきむき、協力してやると早い。
あっというまにおでんの素ができました。
しばらくガスコンロで煮立てたらぐつぐつさせるのはストーブのほうが効率がいい。
お義父さんがストーブをつけて薪をどんどん燃やしはじめました。
火が強すぎたり、弱すぎたり、火の加減が難しいです。
あふれでるおでんの汁!あわてて横ちょに移動させたり。
一応、ひと段落。これでお客さんを迎える準備ができました。
そうして1時間煮込んでいる間に私達は近くの温泉に行くのでした。
(皆さん、火をつけっぱなしで出かけてはいけません!)
二日目。
お義父さんが竹を切りに行くというので私も同行させていただくことになりました。
あとで聞いたのですが、この作業は1年に1回ということで、私は偶然そんな
めったにない日に遭遇したのでした!(大げさ?)
11月は竹を切るのに適した時期なんですと。
お義母さんがタオルや軍手など用意してくれました。帽子をかぶって車でいざ出発です。
むかーしむかし、お爺さんは竹を切りに山へ、お婆さんは川へ洗濯をしに・・ (あってる?)
向かう途中こんな一節が頭の中に浮かんできて私も爺さんと同じだ、なんて投影して。
竹を切るということがどんなことなのか興味津々でした。
道路のすぐ横には大きな川が見えました。
「こういう所は子供と遊ぶにはいいんだよね」とお義父さんが言いました。
どこにも竹が見えないままお義父さんの後をついていきました。
道路脇に普通だったら見過ごしてしまうくらいの入り口があってそこから10mも行くか行かないうちに大きな竹やぶが存在していたのでした。
まもなくお義父さんは道具をだして切り時の竹に目星をつけ始めました。
ガーッと一気にのこぎりで根元を水平に切ります。
それで竹を倒すときはどっちの方向に倒れてくるかわかりません。
いよいよ倒すとき、危ないというので慌てて逃げる私。足手まといにならぬよう。
周りの竹にぶつかりながらメリメリ音をたてながら倒れる竹ちゃんでした。
倒れた竹を持ってみるとさすがに重い、中が空洞とはいえ。
数本竹を切り倒したら、根元から2,30センチあたり、余計な部分をきります。
中が空洞な分、まわりだけ切ればいいので同じ太さの木を切るのに比べたら
全然力はいりませんでした。
のこぎりを貸してもらい私もやってみました。
切り始めはすいすい勢いがいいのですが、半ばをすぎると竹の重さで
切り口が押されのこぎりが身動きとれなくなり進まなくなり・・・。
「うう~・・・」
お義父さんが竹を持って切るといいよと言うのでそのとおりにやってみると
あら不思議 またすいすいのこぎりが動き始めました!
若い竹と古い竹の見分け方なぞ教わりました。でどっちがどっちだか忘れました。
色が違うのわかりますか これ↓と これ↓
左側の竹についている白い印は1年前につけたものということで、1年でこんなに
竹が伸びるという驚異的な事実を目の当たりにしました。
そうやって切り倒しては根元を切って一箇所に竹を集め、車の近くまで運び、
切っては運び~切っては運び~を繰り返し~ 途中雨もぱらつきましたが無事作業終了
さすがに後半は疲れて腰を下ろして休む始末。せっせと動くお義父さんを
ただ見守る私でした・・・・同行したのに大して役立ってないな
車の上に積む作業も一苦労です。細い竹はそんなでもないのに太い竹はずっしり重い。
これも私は見てるだけでお役にたてず
どんどん積まれていく竹達。
帰る途中竹がずり落ちないように入念に縄でしばりつけます。これでもか!
これでもか!といわんばかりに。一度も落ちたことはないとのことですが、
念には念をいれてるようです。
作業用の車をこんなに誇らしげに思った日はありませんでした。。。
作業がはかどるのは明るいうちで暗くなる前に足早に立ち去るとのこと。
暗い竹やぶほど不気味なものはないでしょうね、昔私の家の近くにも竹やぶがあって、
嵐の時なんかゆらゆら揺れて気味悪かったですからその気持ちわかります。
帰る途中ちょっと車をとめて道路脇に生えている冬イチゴを採ってきてくれました。
こういう野生のイチゴが生えているところも少なくなってきてるみたいです。
おいしかったですよ。甘酸っぱくて。
で驚いたことに家族のみんなは竹切りに一緒に来たことがないというのです。
「みんなそういうの目を背けたがってたからね。」と・・・
二日目の夜。
その日は当時お世話になった近所の方々が18時位にいらっしゃるということで
どっさり、きのこ鍋をこしらえました。(前日はおでん)
1時間煮込むのでまたカセットコンロの火はつけっぱなしで温泉に行きました。
(皆さんくれぐれも火は消して外出しましょう)
いい湯だった~ ということでちょうど18時になるころ帰ってきました。
お客さんを迎えに行くのでお義父さんは車で出発しようと。。。
私達三人は家の中に入ろうと。。。
その時!
辺りは煙が充満、誰もいないはずの家から炎らしき明るいものが見えたのです!
先頭だった私は
「た、大変、何か燃えてますよ!!」まさか火事!? だからつけっぱなしは!
「ええー!」とドアに近づくお義母さんとだんなさん!
ガラガラッ とドアを開け三人が目にした光景は・・・
パチパチ大きな炎があがった囲炉裏と!これから迎えにいくはずのお客さんが
その囲炉裏を囲んで暖をとっていたのでした。5名?6名?・・・・
家の中も煙がもくもく充満~ 一瞬あっけにとられる私達。。。
というのもつかの間、ああ!お義父さんがお客さんを迎えに出発してしまう!!
だんなさんが必死の形相で猛ダッシュ。お義父さんの車を止めに行きました。
「父さ~ん 待って~!!父さ~ん!!」
走り出していた車でしたが大声に気づき止まりました ホッ
お義母さんは大変。まだ用意してなかったお皿やグラス
お料理もそうですが口を動かしながら手も動かし体を動かし
それにしても田舎ならではの出来事に苦笑。
都会では家にあがって待ってるってことはまずないですよね。
てんやわんやのあわただしい始まりでしたが
皆さんから頂いた大きなしいたけを囲炉裏の直火で焼いて食べたり
お刺身、きのこ鍋もおいしかった~。
夜はあっという間に更けていきました。
静岡で三日目の朝。ぱらぱら雨がふっていて肌寒い日。
お父さんが乾燥した竹を山ほど運んできました。
丸ノコでギュイーンギュイーン短く輪切りに切り始めました。竹の筒がいっぱい。
竹を切る専用の?工具で竹の筒を割ります
焦点をきめたら工具と竹ごと持ち上げて、下の丸太に打ちつけると
硬い竹が面白いほどスパスパと割れていきます。
私も一回やらせてもらいましたが何回も打ち付けてやっと割れました。
お父さんはたいてい一回で綺麗に割ってしまいます。
更に細かく割っていきます。
細くなると傍目には手を怪我しそうで危険に見えますがそこはおてのもの。
慣れた手つきでどんどん細かい竹を生産。
綺麗に割れるとスカっとします。
で、焚き火をおこし、竹をばんばん入れ始めました。知らなかったんですが竹は
バリバリ燃えます。火力が強いけどそのかわりあっというまに燃え尽きてしまうそうです。
朝から遠くの景色の中に煙が見えたのですが、こうやって各家で、焚き火をしているのか~
それから出発まで各自自由行動になりました。お父さんは竹を切り続け、お母さんは温泉に。旦那さんは友達と。
私は周辺をお散歩することにしました。
家をでるとさすが静岡あちらこちらに茶畑がありました。
お茶の緑がとても綺麗
あちこちでみかけた背の高い百合・・ 名前忘れた・・
しばらく歩いたら雨がぽつぽつ
ああ!傘をもってこなかった・・ すぐに大降りになってきて屋根のあるところで雨宿り。
先にも進めず戻るにしても濡れる距離で動けず。
じー・・・っと待つこと数分。人通りはない。自動車が時折通りすぎていく。
どうしたものか・・・
ふと傘をさした人が近づいてきた。傘がない私はうらめしそうに見ていた。
ひょいと傘が上向きになり隠れていた顔が見えた。
「あら~!」
お互い奇声をあげた。お母さんだった。運よく傘をさしたお母さんに出会ったわたしは温泉施設まで一緒にいくことができてラッキー。
温泉施設の脇には地野菜販売所があり、そこで私は時間をつぶすことにした
お母さんは温泉へ。
めずらしい野菜や食べ物が売られている。里芋に似た「えび芋」とやらをゲット。
超巨大なまんまるの形をしたえび芋。直径10~15センチ?くらいあったかな。
なのに安い!味は里芋に似てました。 温泉にきた人が寄って買っていくので
人気の商品はすぐに売り切れるみたいです。
で気がつかなかったのですが、野菜を販売してたおばさん、
前日おうちに来たお客さんの一人でした
あっというまの二泊三日の静岡の旅 とまあこんな感じで過ぎていきました。
私としては竹を取りに一緒に同行したのが楽しかったかな。