マレーシアで最大の最大の試練がありました。
なんと南京虫の巣だらけの部屋を契約してしまったことです。
契約時に旦那さんは気づかず・・・・・
あんなに糞の跡があるのに気づかず・・・・
後の祭りでした。
異変に気がついたのはその部屋で寝た初日から・・・・
被害者 旦那様。
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~回想録~
コンドの契約もやっと終わり、今夜からここで寝る。
とりあえず俺は寝床を用意した。まだベッドフレームもマットレストない。
あるのは薄手のマットと毛布と枕くらいだ。
明日も仕事だ。早く寝よう。
そして数分もしないうちに意識が薄れていった。
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夜中に突然何か気配を感じた。
気のせいか?
腕になにかいるのか?目が覚め電気をつけた。
なんか変な虫が周りにいるぞ。
「なんだこれ?」
潰してみたら真っ赤な血が広がった。「なんだこいつ、血を吸ってたのか!?」
よくよくあたりを見回したらタイル床の上には・・・・虫の抜け殻とか死骸が目に入ってきた。
「こんな中で俺は寝ていたのか!?」
ゾッとしてきた。
「一体なんなんだこの虫は・・・?」
俺は急いでネットで調べた。血を吸う虫・・・血を吸う虫・・・・
それの正体がわかるまでに長くはかからなかった。
そいつは「南京虫」という名前だった。
海外ではベッドバグって呼ばれている南京虫。昭和初期あたりは結構日本でもみかけたらしい。
2000年以降日本でもまた各地で被害がでているようだった。
このマレーシアにもいたのか・・・。
海外生活が長い俺でもはじめて知る虫だった。
昼間は見なかったけどやつらは一体どこから来たんだ?
奥さんと子供がマレーシアに来る前になんとか駆除しないといけないな。
俺は不動産屋に部屋のあり様を伝え、駆除業者を手配してもらうようにお願いした。
「よし。これで子供がくる頃には虫はでなくなっているだろう」
海外はいろんなハプニングが起きるものだ。俺は今までも乗り越えてきた。
だから虫なんて大したことではない。駆除してもらえばいいのだ。
2日後、駆除業者が来て部屋中に薬をまいていった。無事に駆除は終わり一安心。
数日後俺の体に異変がではじめた。やけに腕の痒みがひどく、俺は掻きむしっていた。
気がつくと両腕、両足が赤くなり、片腕だけで40箇所の跡があったのだ。
南京虫に刺された写真。画像。この写真ではよく見えてませんが、数えると片腕だけで40箇所以上、
実際はぼこぼこして、もっと赤くて一体どうしたの!?って感じのひどさ。
同じく脚も。
一体どうなっているんだ? 駆除したはずでは?
ますますかゆみは強くなっていった。
彼らは夜行性、夜になればでてくる。いったいどこからでてくるのか巣を見つけ出してやる。
俺は心に誓った。
その日は奴らの巣を見つけようと夜中まで起きているつもりだった。
午後9時。まだいない。
午後10時、まだ見えない。
午後11時・・・・急に様子が変わった。
気がつくと、壁やタイル床の上を歩き回っている奴らがいたのだ。
壁・・・いったいどこから?
それを辿って行くとやつらの巣らしきものがわかった。そこの部分だけ黒い染みが集中していたからだ。
この部屋はほとんどがやられていた。
マスタールーム、リビングルーム、どちらも巣があった。
彼らの潜んでいるところは、ソファベッド、木製の机、壁の中、天井の穴、コンセントの隙間、カーテンレールの金具部分、エアコン取り付け部分の壁の穴と判明した。家具はすべて備え付けのもの。
ソファベッド(解体後)と木製テーブル どちらも巣
使ってない部屋に移動し隔離する。
窓
窓に死骸 駆除の薬が効いたと思われる
カーテンレール
カーテンレールの金具部分 黒い染み
備え付けのカーテン 黒い糞のシミが集中
備え付けのカーテン 黒い糞のシミが集中
照明取り付け部分 黒い染み 集中
ファン取り付け部分 黒いシミ
壁の角 糞の跡
コンセントの隙間 パテで埋める
エアコン近く
エアコン下の糞の黒い染み
金具跡
俺としたことが・・・・不覚だった!
俺はマレーシアでなんという部屋を契約してしまったのだ!
こんなに虫の形跡があったのに気づかなかったなんて・・・・
妻、K・・・・ごめんよ・・・・ごめんよ・・・・・
回想録終わり
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一度駆除してもらったが、翌日からも南京虫はで続けました。そして私やKのベッドの上まで登ってきたのです。
私たちはKが刺されないように夜中見張るため熟睡できず、睡眠不足になり体調が悪くなっていきました。
駆除した跡も虫がでるので、不動産屋にこの部屋を出たいとすぐに伝えました。
すると、不動産屋は「もう一度オーナー負担で駆除していいから駆除が先だ」と。
なに考えてんだか。小さいこどもがいるのに!
もう耐えられない。薬何回も撒いた部屋で生活するのも嫌だし。
私はこの部屋で2度夜を過ごしましたが落ち着いて眠ることができなくなり、夜中に目が覚めてしまう 不眠症になってしまいました。
旦那さんが見かねて「ホテルに移動しよう」と言いました。
小さいこどももいるのにこんな部屋で生活できない。
気持ちわるい。また駆除してもらったとしても気味悪い。糞のシミはそのままだし、巣の中まで薬は届かないだろうし、卵が残っていたらまた幼虫になる。
ましてやあの部屋は巣だらけで絶滅させることのほうが難しいに決まってるのだ。
やっぱり気持ち悪い。
すぐに引越しを決意したのでした。マレーシアでこんな虫に遭遇するなんてほんとついてない。(T_T)
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